鹿沼市議会 > 1996-03-07 >
平成 8年第1回定例会(第3日 3月 7日)

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  1. 鹿沼市議会 1996-03-07
    平成 8年第1回定例会(第3日 3月 7日)


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    平成 8年第1回定例会(第3日 3月 7日)      平成8年第1回鹿沼市議会定例会会議録(第3日) 開  議  平成8年3月7日(木)午前10時    日程第 1 議案に対する質疑並びに市政一般質問  日程第 2 議案等の委員会付託  日程第 3 議員案第2号について(採決) 会議事件  議案第 1号 平成8年度鹿沼市一般会計予算について  議案第 2号 平成8年度鹿沼市国民健康保険特別会計予算について  議案第 3号 平成8年度鹿沼市公共下水道事業費特別会計予算について  議案第 4号 平成8年度鹿沼市旭が丘簡易水道事業費特別会計予算について  議案第 5号 平成8年度鹿沼市公設地方卸売市場事業費特別会計予算について  議案第 6号 平成8年度鹿沼市見笹霊園事業費特別会計予算について  議案第 7号 平成8年度鹿沼市老人保健特別会計予算について  議案第 8号 平成8年度鹿沼市農業集落排水事業費特別会計予算について  議案第 9号 平成8年度鹿沼市都市開発資金事業費特別会計予算について  議案第10号 平成8年度鹿沼市水道事業会計予算について
     議案第11号 平成7年度鹿沼市一般会計補正予算(第4号)について  議案第12号 平成7年度鹿沼市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)について  議案第13号 平成7年度鹿沼市公共下水道事業費特別会計補正予算(第3号)について  議案第14号 平成7年度鹿沼市老人保健特別会計補正予算(第3号)について  議案第15号 平成7年度鹿沼市農業集落排水事業費特別会計補正予算(第4号)について  議案第16号 平成7年度鹿沼市水道事業会計補正予算(第3号)について  議案第17号 財産の取得について  議案第18号 鹿沼市指定金融機関の指定について  議案第19号 市道路線の変更について  議案第20号 市道路線の認定について  議案第21号 基金の設置、管理及び処分に関する条例の一部改正について  議案第22号 鹿沼市立小中学校施設の開放に関する条例の一部改正について  議案第23号 鹿沼市乳児医療費助成に関する条例の一部改正について  議案第24号 鹿沼市母子家庭医療費助成に関する条例の一部改正について  議案第25号 鹿沼市都市公園条例の一部改正について  議案第26号 鹿沼市水道事業の設置等に関する条例の一部改正について  議案第27号 地方自冶法の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例         の制定について  陳情第 1号 小・中学校への寄附募集に関する陳情  議員案第2号 「住専」問題の徹底解明を求める意見書の提出について 出席議員(28名)    1番   小  松  英  夫    2番   阿  見  英  博    3番   荒  井  令  子    4番   小  川  庸  正    5番   倭  文  光  雄    6番   田 野 井  政  夫    7番   小 野 口  幸  司    8番   鈴  木     貢    9番   寄  川  フ ユ 子   10番   手  塚  久  寿   11番   鹿  妻     清   12番   小  林  幹  夫   13番   船  生  哲  夫   14番   鈴  木  幸  夫   15番   阿  部  和  夫   16番   山  崎  正  信   17番   渋  江     弘   18番   永  田  都 賀 子   19番   芳  田  利  雄   20番   宇 佐 美  吉  男   21番   熊  倉     勇   22番   斎  藤  清  一   23番   田  中  洋 一 郎   24番   石  川  昌  一   25番   橋  本     賢   26番   石  島  克  吉   27番   野  中  由  雄   28番   仲  田     威 欠席議員(なし) 地方自治法第121条の規定による出席要求によって出席した者  市  長   福  田     武     経済部長   川  津  英  一  助  役   竹  澤  英  一     建設部長   阿  部  邦  雄  収 入 役   渡  邉  南  泱     都市開発部長 福  田     顕  企画部長   大  門  良  造     水道部長   佐 々 木  泰  經  総務部長   阿 久 津  亘  宏     参  事   鈴  木  一  正  市民環境部長 岡  田     実     教 育 長   佐  藤  太 袈 夫  福祉部長   篠  原  好  彦     教育次長   高  山     勇 事務局職員出席者  事務局長   篠  原  光  美     書  記   高  田  久  男  書  記   襲  田  利  夫 ○議長(宇佐美吉男君) ただいまから本日の会議を開きます。  (午前10時13分) ○議長(宇佐美吉男君) 現在出席している議員は28名であります。  本日の議事日程を事務局長に朗読させます。 ○事務局長(篠原光美君) 議事日程を朗読。 ○議長(宇佐美吉男君) 日程の朗読は終わりました。  日程第1、議案に対する質疑並びに市政一般質問を行います。  昨日に引き続き、順次発言を許します。  2番、阿見君。 ○2番(阿見英博君) おはようございます。  私は市政一般質問3件を通告しておりますので、通告順に質問いたします。  福田市長の施政方針に述べられております第4次総合計画鹿沼ビジョン2010が、積極型の平成8年度の予算とともにスタートをするわけですが、活力に満ちた11万人都市として成長することを目指したこの基本構想の着実なる施策展開が図られることを期待するものであります。  それでは、お尋ねをいたします。当局の明快なるご答弁をお願いいたします。  まず第1件は、老人福祉についてお尋ねいたします。施政方針の三つ目の柱として、ふれあいを広げ健康で幸せにくらす、やさしいまちづくりをテーマに福祉社会づくりが述べられておりますが、ハード面ももちろん大切ですが、ソフト面の充実も、急速な高齢化社会が進む中で大切なことであると考えます。私は長命社会になっても、長生きをともに喜び合える長寿社会でなくてはならないと考えております。長く生きるだけではなく、クオリティー・オブ・ライフ、つまり生活の質の向上が重視されていかなければなりません。例えば健康管理のサービス手配、精神衛生に関するプロテクト、世代間のずれに橋をかける活動等々、お年寄りの生活の向上に向けての施策は、当局のみならず、私たち市民全体の問題としてとらえ、有機的施策が講じられるべきと考えますが、具体的施策について、また今後の経過についてお答えを願います。  2点目は、敬老会のあり方についてであります。この件につきましては、きのうの倭文議員の質問に対する答弁もありましたので、多少重複するところがあるかもしれませんが、私なりの考え方を述べていきたいと思います。  昭和35年よりほとんど同じ方法で敬老会が実施されております。この式典に参加することを楽しみにしておられるお年寄りも多いと聞いております。しかし、21世紀の活力ある長寿社会における敬老会のあり方を考えるときに、きのうの福祉部長のご答弁にもありましたが、その意義、開催方法の見直しを図り、例えば参加者全員が同じレベルで長寿を心より祝い合えるような、出席する敬老会から参加する敬老会を考えていく必要があるのではないでしょうか。  そこで、お尋ねいたします。ほかの市町村で行われている敬老会で参考となるイベントの具体的な例をお示し願いたい。当局で行いましたアンケート調査の結果を市民や関係機関に公表して、今後の敬老会を考える動機付けにしてはどうか。今後の敬老会の実施内容について、当局のノウハウを開示し、各方面のメンバーを入れた話し合いを持ち、新しい敬老会のあり方を考えていってはどうか。つまり経験豊富で温かですばらしい思いやりのあるお年寄りの心を大切にしながら、敬老会のあり方を考える市民プロジェクトチームをつくって、民間のノウハウを活用してみるべきと思います。敬老会のあり方を考えながら、高齢者、福祉について市民の皆さんの意識の高揚を願うものであります。当局のお考えをお聞きしたいと思います。  続いて、2件目の質問は上水道拡張計画についてであります。第5次拡張計画が、平成8年度よりいよいよ実施されようとしております。人間として、健全な生活を営むのに不可欠な水、この水不足で悩む市民にとっては、この計画の早期実現は大きな朗報であり、関係各位の大いなるご努力を期待するものであります。  そこで、お尋ねいたします。第1点、県営東大芦川ダムの完成はいつごろか。  第2点、議案第26号の厚生大臣の認可はいつを目標としているのか。  この厚生大臣の認可を受けて改正される条例により、給水区域の変更がなされます。給水区域に入りましても、給水を受けるまでには給水管の布設等、それぞれの地域で住民の皆さんとの合意形成を図りながらクリアをしていかなければならない問題もたくさんあると思われますが、あえてお尋ねをいたします。  深岩地区では、毎年渇水期に水タンクを車に積み、近所に水を分けてもらいに歩くのが生活の一部になっております。最近の水質検査でも、保健所の検査の結果は飲料不可でありました。この地域の給水事業の展望を示し、将来の生活設計から、水不足の不安を解消すべきであると思います。  最後の質問は、JR鹿沼駅前周辺整備についてであります。この件につきましては、前回の定例会でも質問をさせていただきましたが、平成7年度補正予算調査事業費がそっくり減額補正をされており、平成8年度は全く予算に計上されておりません。これは、周辺住民の皆さんにどのように説明をしたらよいのか。余り時間をかけ過ぎますと、ますます関係地権者との合意形成が難しくなることが考えられます。今後の計画の進め方をご説明願いたいと思います。  以上3件についてお尋ねを申し上げ、私の一般質問を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 11番、鹿妻君。 ○11番(鹿妻 清君) 私は、今議会に議案質疑1件、一般質問4件を通告してありますので、順次質問をしてまいりたいと思います。どうか当局の誠意ある答弁をお願いする次第です。  質疑の第1は、平成8年度鹿沼市一般会計予算についてであります。その一つは、前年比6.6%増の積極型に編成した主な事業等をお示し願いたい。  その2は、今日の景気低迷の中、市税において1.7%微増を見込んだ、その理由を示していただきたい。また、個人市民税減税による影響額はどのくらいであるか。  その3は、19ページ、地方交付税が前年比28.7%、7億1,300万円増になっていますが、その主な積算理由は。  その4は、329ページ、学校給食共同調理場建設事業費9億1,953万3,000円計上してありますが、その完成はいつか。また、跡地利用は考えているのか、お尋ねいたします。  一般質問の第1は、鹿沼市総合体育館建設についてであります。先の12月議会でも質問しましたが、余りにも市中心から遠く、鹿沼市市民にとっては利用しづらいと申し上げました。昨日、同僚議員からも質問があり、市民にもぞうした世論があります。鹿沼市がなぜ40億円ないし50億円も支出する必要があるのか、聞かせていただきたいと思います。しかし、今議会の市長の施政方針をお聞きしますと、盛んに近隣市町村との広域的な連携とか、共同の課題に取り組み、広域的に全体の発展を期するのが重要であると強調され、さすが我が鹿沼市の市長だなと敬服いたしました。  そこで、4点についてお尋ねいたします。多少、昨日の質問とダブりますが、お許し願います。一つは、鹿沼市総合体育館建設事業費が、いつ、どのような理由で(仮称)自然の森総合公園になったのか。  二つは、面積が、私の記憶ですと6万3,000平方メートルかと思いますが、このたびは9万3,000平方メートルに拡張になった経緯について詳細に説明を願います。
     三つは、最大3,000人収容予定であるが、駐車場が550台では少し狭いと考えるがどうか。  四つは、建設予定地が余りにも離れているので、むしろ宇都宮市や壬生町の方々が利用しやすく、広域的活用という観点からも宇都宮、壬生、あるいは国・県などからの財政的支援をお願いしたらどうかと思いますが、市長の考えは、また見通しについてお伺いいたします。  質問の第2は、東大芦川ダム建設についてであります。申すまでもなく東大芦川ダム建設は、表流水の利用という点から、一刻も早くその建設が望まれています。しかし、ダム建設については現地関係者の心配は大変なものがあります。したがって、これら問題の解決は、関係者の納得がない限り考えられません。  そこで、次の4点についてお尋ねいたします。第1は、地権者との同意はどのような状況か。第2は、下流水利権者の不利益となることはないか。第3は、下流地下水利用者等の対策はどうか。第4は、これら3点についての検討、関係者との協定書の取り交わしはどのように進められているかであります。  質問の第3は、公共事業等の入札についてであります。宇都宮市では、入札について不正があり、事業者108社が課徴金を支払うよう公取委から命令が出されたと聞いております。そのようなことの報道がいろいろありまして、まことに遺憾と思っております。鹿沼市に限っては、そのようなことはないと信じておりますが、入札以前に落札者が御破算になって、そのとおり決定したとか、時々耳にしているものであります。  そこで、次の2点についてお伺いいたします。一つは入札の方法についてであります。現在まで行われてきた指名入札、条件つき一般競争入札など、いろいろ制度はあると思いますが、今後多く採用しようとする制度について詳細に説明を願います。  第2は、通告では「談合等」の云々とありますが、書き違いで、「入札等」に書き替えていただきたいと思います。その入札が鹿沼市においては、指名入札は公平に行われているのか。最近業者の間で疑問視する意見を聞いているが、お答え願います。例えば指名が偏って出されているとか。その現場を1回落札すると、引き続いてその業者が落札するとか、業者ランクでA、B、C、Dまであるように聞いておりますが、その間の越境とかそういうのはないか。入札以前に暗黙のうちに落札者が決まっていたとか、いろいろに思われますが、それについて説明願いたいと思います。  質問の第4は、冠水事故に伴う警報装置についてであります。報告第1号専決処分事項の報告にありましたが、同一だと思いますが、去る2月28日付、サンケイ新聞に「鹿沼の冠水事故は和解したが」という見出しで、1,800万円の警報機を設置と報道されました。しかし、この警報機をつければ事故は起きないのか。私はそうは思いません。雨水がそこにたまらないような抜本的改善が必要だと思います。けさもそこの現場をのぞいてまいりました。何か工事をやっているということで行きましたが、これは東北自動車道拡張のための工事だということがわかりました。実際現場は知らずにいると、豪雨のときは突っぱていることが何回もありました。それで、今申したような抜本的対策を講じたらどうかということでお伺いいたします。  以上で質問を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 当局の答弁を求めます。  市長、福田君。 ○市長(福田 武君) 2番、阿見議員老人福祉についてお答えいたします。  お年寄りを取り巻くライフサイクルの変化は、社会システムの変化を上回るスピードで進んでおり、医療、保健、福祉だけでなく、家族のあり方に至るまで、さまざまな課題が提起されております。平均寿命の進展とともに、長くなった老後期間を心身の健康を維持しつつ介護が必要になっても、尊厳と生きがいを持って送ることのできる長寿社会の実現が求められております。  元気で自立しているお年寄りの方は、生活時間の増大、生活基盤の安定化と相まって、生活を楽しみながら学習、就労、ボランティア活動等を通じて社会に積極的にかかわる方が多くなってきておりますが、反面、寝たきりや一人暮らし等の介護を必要とするお年寄りも増加してきております。このため、生きがいの促進を図るべき、学ぶ、働く、社会活動に参加の三つの分野において総合的に支援していくとともに、在宅福祉三本柱でありますホームヘルプサービス、ショートステイ、デイサービスを中心に、介護を必要としている人だれもが、必要なときに、必要なサービスを身近に受けられ、充実した質の高い生活が送れるよう、社会的に支援していくことを基本とした体制の構築を目指してまいります。  次に、11番、鹿妻議員の平成8年度鹿沼市一般会計予算についての議案質疑についてお答えします。  前年度対比6.6%増の積極型に編成した主な理由についてでありますが、平成8年度は新総合計画の初年度に当たり、新世紀への船出の年として、極めて意義深い年であります。私は、新しいまちづくりへ確かな第一歩を踏み出すに当たり、市民の皆様と手を携えながら、計画した施策の着実な推進を図ると同時に、当面する緊急の課題に対応することを基本に、活力あるまちづくりに向け、きめ細かな施策を講じるための予算を編成いたしました。  積極型予算の編成は、文化ゾーン整備事業や温泉掘削、温泉資源開発事業、出会いの森整備事業など、37の新規事業及び総合体育館建設事業学校給食共同調理場建設事業など、39の主な継続事業に積極的に取り組んだことによるものであります。また、高齢社会を迎え、福祉のさらなる充実や、市民生活に密着した施設の整備、都市基盤の整備、さらには景気回復を促すため、中小企業への金融対策の拡充や公共用地の取得を含めた普通建設事業費の増額など、厳しい財政状況ではありますが、可能な限り努力し、積極的に編成した結果であります。  その他のご質問につきましては担当部長に答弁させます。以上でございます。 ○議長(宇佐美吉男君) 福祉部長、篠原君。 ○福祉部長(篠原好彦君) 2番、阿見議員老人福祉についてのご質問のうち、敬老会関係についてお答えをいたします。  まず、他市で行われている敬老会のイベントについてでありますが、市が主催するもの、自治会、社会福祉協議会が主催するものなど、まちまちであります。イベントを実施しているところは、宇都宮市、足利市、小山市、栃木市、佐野市、真岡市、黒磯市、矢板市、日光市でありまして、その内容は、地元の保育所、幼稚園児、小学生による合唱とか演奏、婦人会等による踊り、民謡、カラオケ、及び芸能人による落語、歌、漫才、マジック等が主な内容であります。なお、大田原市、今市市につきましてはイベントは行っておりません。  次に、アンケートの結果及び今後のあり方につきましては、5番、倭文議員にお答えしたとおり、市民福祉審議会等にお示しし、ご意見を伺ってまいりたいと考えております。また、その結果によりましては、市民レベルでの検討会の設置など、できるだけ多くの方のご意見を伺いながら、より多くの方に喜んでいただけるような開催方法等について検討してまいりたいと思いますので、ご理解をいただきたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 企画部長、大門君。 ○企画部長(大門良造君) 2番、阿見議員の上水道の拡張計画についてのご質問のうち、県営東大芦川ダムの完成についてでありますが、このダムの当初計画では、平成12年度完成予定で進められておりましたが、現在、施行者である栃木県が進めているダム全体計画や調査等から推測いたしますと、当初計画からは数年ぐらい遅れるのではないかと考えております。  次に、11番、鹿妻議員の平成8年度鹿沼市一般会計予算についての議案質疑のうち、地方交付税が増となった主な積算理由についてでありますが、増額は地方交付税のうち普通交付税にかかわるものであります。普通交付税の算定は、例年7、8月ごろに行われますので、現時点では算定項目、測定単位など不確定要素がありますが、平成7年度の決定状況や国の動向などを参考に算定し、計上したものであります。その算出根拠となります基準財政需要額は、前年度当初予算に比べ、経常経費で7.8%の増を見込んだもので、これは国勢調査の人口、世帯数、その他、測定単位単位費用の増などを想定したものであります。投資的経費は、測定単位単位費用の増及び清掃費のし尿処理施設建設事業企画振興費ふるさとづくり事業分の増減などにより、0.2%の増を見込んだものであります。また、公債費算入は、減税補てん債など30.5%の増を見込んだものであります。  一方、基準財政収入額は、法人税割や固定資産税の伸び、特別減税による減収見込額などを考慮し、2.8%の増を見込んだものであります。その結果、地方交付税では対前年比33.4%の増、地方交付税全体では28.7%の増となったものであります。  次に、総合体育館の広域的な利用と関係自治体、国・県からの財政的支援についての質問にお答えいたします。鹿沼市が建設しようとする総合体育館は、広域的なスポーツ活動の拠点、特に上都賀南部地域を中心とした県央西部の交流拠点施設という位置付けをしてまいりたいと考えておりますので、粟野町や西方町の皆さんとの共同利用について検討していく考えであります。また、国の体育館建設のための補助金は大変少額で、限られておりますので、自治省が自主的なまちづくり事業に対して支援する地域総合整備事業債などを活用したいと考えております。さらに、8番、鈴木議員にお答えいたしましたように、広域的な施設整備に対する県の新たな支援制度を活用できるよう努力してまいります。  次に、東大芦川ダム建設についての質問にお答えいたします。まず、地権者の了解を得ることにつきましては、ダム計画上、当然関係地権者の了解を得ることは基本であります。現在ダム計画地点関係権利者については、東大芦川ダム地域整備協議会を通して、同意を得ながらダム建設の諸調査を進めております。また、関連する漁業協同組合及び水利権者等との協議については、今後ダム周辺地域の環境等を考慮しながら、施行者である県が協議を重ねていくものと思います。  次に、稲作等に絶対心配をかけないことにつきましては、ダム建設目的の一つに、流水の正常な機能の維持がありますので、当然稲作等を含めた農業用水の既得権である水利は確保され、また河川の渇水期には、現在よりも安定した取水が可能になります。  次に、ダム下流の水道についてでありますが、東大芦川ダムからの表流水、日量1万7,280立方メートルは市民の水道水として確保しましたので、東大芦川ダムの進捗と新規水源の確保状況を見ながら、水道整備計画を策定し、ダム下流地域の給水に努めてまいりたいと考えております。  次に、以上の件について県との協定はどうなっているかにつきましては、ダム建設進捗状況等を見ながら、今後起業者である県に対し、関係住民と十分協議を求めるなど、対処してまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 水道部長、佐々木君。 ○水道部長佐々木泰經君) 2番、阿見議員の上水道の拡張計画のご質問にお答えいたします。  まず、第5次拡張事業厚生大臣の認可の見通しについてでありますが、現在、県の指導を得つつ厚生省と協議中でありまして、平成8年3月末日までの認可を目標といたしております。  次に、第5次拡張事業の給水の開始についてでありますが、給水の開始までには、取水井の築造、導水管、配水管の整備が必要となりますので、平成10年以降となります。配水管の整備につきましては、まず取水井付近の整備から着手いたしまして、順次現在の給水区域の周辺部の整備をしてまいります。なお、深岩地区につきましても、第5次拡張事業により給水区域に入り配水管布設が隣接までされておりますので、順次整備をしてまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 都市開発部長、福田君。 ○都市開発部長(福田 顕君) 2番、阿見議員のJR鹿沼駅前周辺整備についての質問にお答えします。  JR鹿沼駅前は、駐輪場や駅前広場が整備され、駅前の景色にもかなりの変化が見られるようになってきていることは、ご承知のことと思います。しかしながら、部分的な整備だけでは、本市の玄関口としての機能を十分に満たすまでにはいかないと考えます。そのようなことから市では、過年度より関係権利者の方々の協力を得ながら、面的に整備するための調査をしたり、説明会を実施してまいりました。また、このような事業は、幹線道路もあわせて整備しなければならないことから、権利者はもとより、県などの関係機関との調整が大変重要な要素でございます。現在は駅前交差点の交通処理等、技術的な調整をするとともに、本事業を実施することによる整備効果などの検討をしております。したがいまして、これらの調整にはもう少し時間、期間が必要であり、本年度予定しておりました調査事業は、その後に実施した方がより有効と考えております。さらに、関係権利者への今後の説明については、調整内容を踏まえて実施していきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 総務部長、阿久津君。 ○総務部長(阿久津亘宏君) 11番、鹿妻議員の議案第1号平成8年度鹿沼市一般会計予算についての質疑のうち、市税収入増の理由及び個人市民税減税の影響についてお答えいたします。  まず、市税収入増の理由でありますが、一般会計の歳入予算のうち、最も大きな比重を占める市税の予算計上につきましては、各税目ごとに税務データの基礎数値をもとに、社会情勢及び景気の動向、さらには税務署、県税事務所などの関係機関の資料などを参考に、また可能な限りの情報交換を行って算定したものであります。  主な内容を申し上げますと、市民税につきましては、景気は緩やかに回復基調をたどっていると言われておりますが、個人市民税では、特に雇用情勢が極めて厳しい状況にあります。また、法人市民税におきましては、企業収益はなお水準は低いものの、総じて改善の動きが見られますので、前年度当初予算額とほぼ同額としたものであります。また、固定資産税では、課税客体である土地につきましては、課税標準の特例措置及び負担調整措置などを勘案し、家屋では大規模住宅団地内の住宅新築、その他の新増築の推移を見まして、前年度当初予算額に対しまして3%の伸びを計上いたしました。その他の税目につきましても、関係機関からの情報聴取などで得た数値を初め、本市の収入状況を勘案しまして計上した結果、市税全体では前年度当初予算額に対しまして1.7%の伸びどなったものであります。  次に、個人市民税減税の影響についてでありますが、個人消費への刺激策の一つとしまして、所得税及び個人市県民税の特別減税が、平成6、7年の2か年度に実施されましたが、平成8年度につきましても引き続き、7年度と同規模の減税を継続して実施することになっております。したがいまして、本市の減税分は7億2,100万円程度と見込まれますが、その額は減税補てん債として市債の発行が認められております。なお、この市債の元利償還金は、普通交付税基準財政需要額への算入がなされますので、減税分に対する財政的影響はほとんどないものと考えております。  次に、公共事業の入札についての質問にお答えいたします。公共事業の入札につきましては、長い間、指名競争入札及び随意契約を基本として行ってきたところであります。この指名競争入札方式は、諸外国でも多く採用されており、効率的な制度であります。しかしながら、近年公共事業をめぐる諸問題の発生により、多様な改善方策が求められたことから、平成6年、建設、自治両省の通達に基づき、入札及び契約において組織的、手続的な改善を図ったところであります。新たな方法といたしましては、適正な競争と透明性、公平性が確保されるほか、建設業者の入札参加意欲が反映できる公募型指名競争入札及び条件付き一般競争入札を試行的に採用してまいりました。一方、設計コンサルティング業務契約につきましても、初めての試みとして技術提案方式、いわゆるプロポーザル方式を総合体育館建築工事の基本設計業務に採用したところであります。また、このほかにも、従来から採用してきたコンペ方式もございます。したがいまして、今後も基本的には指名競争入札を主体に実施することになりますが、工事規模及び技術の難易度等を見きわめた上で、公募型指名競争入札や条件付き一般競争入札方式を当面は、試行的ではありますが、拡大をしてまいりたいと考えております。この方法は、いずれも比較的大規模な工事に採用しており、入札対象工事と同じような工事の実績や配置予定の技術者の資格要件等が確保できれば、どの業者も参加できるシステムであります。  次に、入札等の問題でありますが、常に公平性、透明性、競争性を重視し、組織的、手続的においても厳正に行っておりますことから、今日まで、議員ご指摘のような情報提供、電話通報等は一切受けておりませんので、そのようなことはないものと考えております。  以上で答弁終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 教育次長、高山君。 ○教育次長(高山 勇君) 11番、鹿妻議員の議案第1号中、学校給食共同調理場建設事業費についての質疑にお答えします。  まず、建設時期につきましては、単年度事業として国庫補助を受けて建設し、平成9年3月の完成を予定しております。次に、跡地利用についてでありますが、現在の調理場敷地面積は5,834平米でありますが、取り付け道路や法面の部分を差し引きますと、実有効面積は約3,500平米であります。さらに、その一部が都市計画道路として線引きされておりますので、約半分の敷地面積となってしまいます。しかしながら、市街地に隣接をした貴重な土地でありますので、跡地利用につきましては今後十分検討していきたいと考えております。  次に、鹿沼市総合体育館建設についてのご質問にお答えします。まず、総合体育館と(仮称)自然の森総合公園につきましては、19番、芳田議員のご質問にお答えしましたとおり、県有地約6万5,000平米は、一部不整形であるため、周辺地形との調和と周辺道路との接合を考え、有効な土地利用を図る上からも、一つの面として利用できるよう一部民有地の買収を行い、地形を整形な形にして現存する緑を生かし、総合体育館を中心施設として、公園機能を持った土地利用計画を進めてまいりました。その計画が(仮称)自然の森総合公園の整備であります。総合体育館と公園施設が互いに機能し、市民の皆様にスポーツとレクリェーション、そして交流と憩いの場として広くご利用いただけるものと考えております。  次に、9万3,000平米に至った経緯にっきましては、先ほどご答弁申し上げましたとおり、県有地は一部不整形であり、また保存すべき遺跡の森があることと、十分な駐車場の確保を図るため、土地利用計画段階から有効な土地利用を考え、隣接する民有地を一部買収し、周辺道路との接合を図り、道路に面した一つの面として一体的に有効利用できるよう、9万3,000平米の面積としたものであります。  次に、駐車場の台数が550台では少し狭いのではとのことでありますが、土地の有効利用上、十分検討して確保した台数であります。なお、大きな大会開催時におきましては、総合体育館の周辺施設を臨時駐車場として利用するほか、シャトルバスの運行等で対応をしていきたい、このように考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 建設部長、阿部君。 ○建設部長(阿部邦雄君) 11番、鹿妻議員の冠水事故に伴う警報装置についてのご質問にお答えいたします。  昨年7月11日、時間雨量27ミリの集中豪雨があり、市道0017号線の工業団地北側に位置する東北自動車道のアンダーパス箇所において冠水が発生しました。その原因につきましては、道路上ばかりでなく、民地からの雨水とともに、発泡スチロール、ビニール等のごみや枯れ草が高速道アンダーパスに集中し、排水口をふさいでしまったものであり、処理能力はありながら、冠水事故になってしまった特異な例でありましたが、再度冠水事故が起きないよう、平成8年度に、このアンダーパス部分に警報装置を設置するものであります。この警報装置は、センサーによる水位感知方式により、警報表示板が通行車両に危険を知らせ、自動的に迂回誘導を表示するものであります。同時に、警報作動時の交通渋滞を防ぐため、警備会社に交通整理員の配置を委託するものであります。  次に、抜本的解決策として、広く北犬飼地区、特に東部高台地区の雨水排水問題を考えるとき、極瀬川の改修が不可欠であり、現在鹿沼市、宇都宮市、壬生町の2市1町で恵川河川改修期成同盟会を組織し、1級河川昇格と早期改修に向けて、県に対し要望活動を展開しているところでありますが、この改修には長い年月を要するので、短期的解決策として、アンダーパスヘの雨水の集中を防止するため、平成7年度から2か年事業により、市道0017号線の側溝改修工事を実施しておりまして、平成8年度に完了させる予定であります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 企画部長、大門君。 ○企画部長(大門良造君) 先ほどの11番、鹿妻議員に対する答弁の中で誤りがありましたので、訂正をさせていただきます。  議案質疑地方交付税の増という中で、「普通交付税では対前年度比33.4%の増」と申し上げるべきところ、「地方交付税」と申し上げました。これは「普通交付税」の誤りでありまして、謹んで訂正させていただきます。 ○議長(宇佐美吉男君) 当局の答弁は終わりました。  当局の答弁に対して再質問はありませんか。  11番、鹿妻君。 ○11番(鹿妻 清君) 再質問申し上げます。  一つは、先ほどの議案質疑の中で、学校給食共同調理場建設についての内容についてでありますが、その能力その他についておわかりでしたら、お答え願いたいと思います。  二つ目は、総合体育館建設については、プロポーザル方式ということで、設計は梓設計事務所に決まったことはご存じのとおりであります。これも前の議会で同僚議員からの質問が出ましたが、うわさのとおりだというお話でございますが、この建設に当たりまして、梓設計事務所なら設計者はSだというようなうわさも飛んでおりますが、もしそのようなことがありましたら非常に遺憾だと、こう考えますので、その辺は十分入札に当たって心得ていただきたいと考えます。  もう二つあるのですけれども、先ほど総合体育館について国・県の助成支援ということを申し上げましたが、先ほどの広域的事業だということで、聞くところによりますと、県の方から20億円とか15億円とかというように漏れ承っておる次第でございます。その点についてお伺いいたします。  それから、前後しますが、先ほどの入札の問題で、1回目はだれそれがとった、2回目は、やはり引き続きその人が落札するというような慣例といいますか、そんなふうに聞き及んでおりますので、その点について、たまたま2回目もその人になったといえば、それまでですけれども、そういううわさがございますので、その点を明らかにしていただければ幸いだと思います。  以上で再質問を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 再質問に対し、当局の答弁を求めます。  教育次長、高山君。 ○教育次長(高山 勇君) 11番、鹿妻議員の再質問にお答えいたします。  まず、学校給食共同調理場の内容についてでありますが、学校給食共同調理場は、調理棟と車庫棟に分かれております。調理管理棟につきましては、鉄骨造り一部2階建てで1,909平米、車庫棟につきましては、鉄骨造りの平家建てで230平米を予定をいたしております。なお、調理能力につきましては9,000食を予定したものであります。  以上で再質問に対する答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 企画部長、大門君。 ○企画部長(大門良造君) 11番、鹿妻議員の再質問のうち、広域体育館の県の補助の関係につきましてお答えいたします。  先ほども答弁で申し上げましたように、この体育館は鹿沼市以外の粟野町あるいは西方町とも一緒に建設したいという考えがありましたが、その後、県ともいろいろと協議いたしまして、広域であれば、ある程度の県の助成が得られるというようなことがありましたので、広域的施設整備ということで県の新たな支援制度がありますので、その制度を最大限に活用すべく、現在検討を重ねているところであります。そういうことで、この県の制度を最大限に活用して補助を得たいというように考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。  以上で答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 総務部長、阿久津君。 ○総務部長(阿久津亘宏君) 11番、鹿妻議員の再質問にお答えいたします。  入札の問題で、1回目の落札をした業者が2回目も落札するということですが、これは第1期工事を落札した場合、続いて第2期工事も落札する、こういう意味であろうとふうに解釈させていただきます。これらにつきましては、当然先ほども申し上げましたように、市としましては、公平性、競争性、透明性というものを重視して、その組織的、手続的には確立するよう努力してきたわけでありますが、当然企業としても企業努力をするわけでありますから、一路線の最初をとったときに2回目もたまたまとるであろうということは、これは企業努力としてあるというふうに判断しておりまして、それが入札制度との関連性はないというふうに思っております。このようなことでございますので、ご理解いただきたいと思います。  以上で答弁終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 再質問に対する当局の答弁は終わりました。  引き続き発言を許します。  26番、石島君。 ○26番(石島克吉君) 戦後50年、社会党50年と大きな節目の年の1月19日に全国大会を開きまして、党名を変更し、実質的に生まれ変わったわけであります。歴史の歯車は音をたてて回っております。この50年間に世界と日本は大きく変わり、国民の意識とニーズが変わってきております。新しい時代をリードする新しい理念と政策、基本的な人権を何よりも大切にし、社会的公正、公平、恒久平和をつくり上げるために、社会民主党が誕生いたしました。私たち社会党クラブも、昨日社会民主党クラブと変更し、私たちはこれからも市民の負託に応えるために議会活動に全力を挙げてまいりますので、市当局並びに議員諸公のご協力をよろしくお願いいたします。  さて、私は今回の議会におきまして、議案2件、一般質問1件を通告いたしておりますので、質疑、質問を順次させていただきます。  議案第1号平成8年度鹿沼市一般会計予算の中で、説明書19ページ、地方交付税32億円についてお尋ねをいたします。この地方交付税は、地方財政計画の中で国は約4.3%伸びを出しておりますが、当市におきましては28.7%の伸びが見られます。地元小林守前自治政務次官等も一生懸命地元のために頑張っているわけでありますが、この算出基礎をお示しをいただきたいのであります。  次に、31ページ、国庫支出金についてお尋ねをいたします。前年対比8.8%の減であり、地方財政計画では約2.1%の伸びということでありますが、その減に対する算出基礎を示していただきたいと思います。  続きまして、73ページ、防災対策推進費933万5,000円についてでありますが、昨年の阪神・淡路大震災の教訓を生かすため、地域防災計画の抜本的な見直しをするのが大切であります。国はその財政措置として相当の枠を伸ばしているわけでありますが、この予算で市民の安全を守れるのか。その算出基礎をお尋ねいたします。  次に、95ページの文化ゾーンの土地購入の算出基礎でありますが、私どもが長い念願であったこの文化ゾーンが日の目を見ることになりました。文化ゾーンをつくるために、あそこに働いている人がこれからどうなるのだろう、大変心配であります。あのテイセンサンライズに現在約70名の従業員がおります。その人たちの将来の設計等々、会社と十分話し合う必要があると思いますので、その点についてもお聞かせを願いたいと思います。  続きまして、133ページ老人福祉センター建設事業費9,229万6,000円の算出基礎をお尋ねいたします。  議案第2号についてお尋ねをいたします。45ページの245万円の算出基礎でありますが、これは鹿沼市が初めて、お口の人間ドックということで提案したわけであります。大変画期的なものでありまずけれども、私どもは、お口のドックについて議会においてもいまだだれも質問もしたこともない。急にわいたようなこの予算であります。本当に市民が必要なのかどうか。これは今回出ます地域の訪問医療とセットになって出てきているのではないか。そういう疑問も感じられますので、その内容等についてお尋ねをするものであります。  一般質問に入らせていただきます。財政の厳しい96年度の予算、市長を初め関係各位のご努力で積極的な予算が編成されたと思います。私は今、国において住専問題やHIV血液製剤等、大蔵省や厚生省の責任のたらい回しに、国民の怒りは限界に来ております。当市では、公平、公正をもとにして、この予算を執行していただきたい、そういう願いの中から、鹿沼市施政方針についてお尋ねをいたします。  まず第1点としては、下横町周辺地域の進捗状況と今後の見通しをお示し願いたいと思います。特に何年ごろ完成するのか、お尋ねをいたします。
     続きまして、大芦川、荒井川の合流地点に出会いの森というのが計画されておりますが、総合的な計画を示していただきたいと思います。  次に、中山間地域農村活性化対策事業の計画を示していただきたいと思います。  次に、国際交流の推進、96年度の計画を示していただきたいと思います。  最後に、長い間勤務されまして、勇退されます篠原局長や吉沢参事ほか4名の職員が退職されるようでありますが、鹿沼市民に貢献された功績をたたえ、第二の人生を有意義に、そして幸せあることを祈り、終わりといたします。 ○議長(宇佐美吉男君) 9番、寄川さん。 ○9番(寄川フユ子君) 私は一般質問2件、6点について通告してありますので、順次進めてまいりますので、具体的な答弁を求めます。  初めに、生涯学習推進について質問いたします。昭和40年のユネスコの提唱以来、生涯学習の考え方は国際的に普及し、我が国においても生涯学習に関するさまざまな事柄を提起しておりましたが、昭和56年に中央教育審議会の答申の中で、初めて本格的に生涯学習の考え方を取り上げました。生涯学習は学校教育の基盤の上に生活の向上、職業上の能力の向上や自己の充実を目指し、各人がその自発的意思に基づいて行うことを基本として、必要に応じ、可能な限り自己に適した手段や方法を選びながら、生涯を通じて行うものであります。学校や社会の中で意図的に組織的な学習活動とともに、スポーツ、文化、趣味、レクリエーション、ボランティア活動等を通して、生涯学習のために自ら意欲と能力を養うもので、地方自治体に期待される役割は、人々の学習が円滑に行われるよう支援する体制であります。  生涯学習の必要性が高まってきた社会的背景には、科学技術の高度化、情報化、国際化、長寿社会、価値観の変化と多様化、男女共同参画型社会の形成、家庭、地域の変化などが挙げられております。鹿沼市におきましては、県内49市町村の中でも、早くから積極的に取り組み、大きな成果を挙げております。特に宇都宮大学生涯学習教育研究センター瀬沼副センター長より高い評価をいただいており、鹿沼市民として大変喜ばしいことと思っておりますとともに、担当職員のご苦労に感謝するものであります。  昨年10月1日から12月2日まで、グリーン・ライフ・フェスティバルを開催し、32事業、約2万5,000人ほどが参加され、子供からお年寄りが積極的に学習活動を展開させております。その成果をグラッド、生涯学習推進企画・運営委員が提案し、平成8年度よりグリーン・ライフ・カレッジが開校の運びとなりました。問い合わせも多く、さらに住民主導で展開されようとしております。本年度文部省より助成金を受けて、全国の市民大学を宇都宮大学生涯学習教育研究センターで調査しましたところ、175件で、この中で住民主導型は10市に満たない調査結果に、市民大学を核として21世紀の日本型生涯学習のモデルづくりに、鹿沼市と市民に大きな期待が寄せられております。  また、さらに昨年10月1日には、文部省の国立社会教育研修所で、鹿沼市の生涯学習の取り組みを教育長が発表され、会場の方々と意見交換され、参加された方々が感動されて帰られたとのお話を聞き、全国的に鹿沼市の生涯学習の成果が広まりつつあることを確認できました。そこで、第1点目としまして全庁的支援体制がとれないものかお尋ねします。  新潟県の白根市では、鹿沼市とは内容が少し異なりますが、昨年8月に生涯学習をスタートさせると同時に、全庁的課題としての取り組みを確認し、実施に至りました。さきにも述べましたけれども、地方自治体に期待される役割は、人々の学習が円滑に行われるよう、支援体制の協力であろうと思います。今後鹿沼市の生涯学習を一歩前進した活動として展開するためにも、全庁的支援体制がとれないものか、お尋ねいたします。  2点目は、在宅支援システムについてでありますが、今後長寿社会を迎え、集合型学習に参加できない方々や、聴覚に障害のある方々には手話通訳を通したりということで、在宅学習支援システム放送大学について、ケーブルテレビの導入ができないものか、お尋ねいたします。  3点目としましては、生涯学習センターの建設については、昨日倭文議員からも質問があり、平成6年3月議会には山崎副議長も質問しております。また、昨年の常任委員会の中で、中央地区住民からジャスコ跡地へと陳情が出されました中で、産文跡地へと公表された経過もあります。山崎副議長が質問した際の答弁の中では、平成7年度には生涯学習関連施設総合整備計画策定事業において、市民の利便性への配慮を基本とした生涯学習関連施設の適正な配置という総合的な見地に立って、センターの整備構想を策定し、実現を図るとのことでありましたが、具体的な方針がいまだに出ておりません。生涯学習の意欲の高まりとともに、安らぎのある拠点として鹿沼市民から強く求められておりますけれども、どのように考えておられるのか、お聞きしたいと思います。  2件目としまして、各種委員会委員の選任についてお聞きいたします。鹿沼市における各種委員会は、昨年6月1日現在、法令上の委員会11、条例上の委員会37、全体で48の委員会が設置されており、委員数919名中、女性129名であります。1,000名に近い委員の選出に当たって、大変なご苦労があると思われますが、必ずしも地元から公平に選ばれていない状況があるようです。いつの間にか決まってしまっているとの訴えも聞いておりますが、委員会によっては、出張所より地元の役員に依頼しまして選出されているということもあるようですが、できるだけ多くの方に行政の仕事を理解していただき、幅広い意見を得られるようにすることが重要であると思います。  1点目としまして、重複を避け、幅広く市民の代表を得られるために、行政もかかわり、革新的、民主的な方法で登用できるようにできないものか、お尋ねいたします。  2点目としまして、一部には委員会、実際にかかわりを持った内容について口外されてしまい、本人はもちろん家族も大変精神的に負担になられたとのことであります。熱心の余りとはいえ、個人のプライバシーが安易に口外されてしまうことは、あってはならないことであります。委員会の中で、研修会等により指導がなされるべきと思いますが、どのように考えておられるのか、お聞きいたします。  3点目は、女性委員の選出についてでありますが、鹿沼市の女性委員の推移につきましては、平成3年度10.4%でありましたが、4年後平成7年度におきましては14%と、着実に伸びております。21世紀を目前に男女共同参画型の社会形成には、女性の声が反映できる場所がなければならないと考えます。女性の個性を生かした適材適所の選任ができないものかをお聞きいたしまして、質問を終わりたいと思います。 ○議長(宇佐美吉男君) 当局の答弁を求めます。  市長、福田君。 ○市長(福田 武君) 26番、石島議員の平成8年度鹿沼市施政方針についての質問にお答えいたします。  まず、下横町周辺地区の進捗状況等についてでありますが、本地区の土地区画整理事業につきましては、平成7年11月14日付で都市計画決定がなされ、現在事業計画案を作成し、関係者のご理解をいただきながら、平成8年度中に事業認可を受け、平成17年度を完成目標として努力していきたいと考えております。  次に、大芦川、荒井川の出会いの森整備計画につきましては、昨日6番、田野井議員にお答えしたように、日野橋付近を安らぎの森ゾーン、その下流部を活動の森ゾーンという二つのゾーンで構成し、これらを一体的に出会いの森ゾーンとして整備するものであります。  次に、中山間地域農村活性化対策事業の計画につきましては、本市西北部の中山間地域は、市内の農林業生産において大きな地位を占めるとともに、国土や環境の保全など、多様な役割を果たしております。しかしながら、これらの地域では、生産条件が不利なことに加え、農林業の担い手の減少や高齢化が進み、生産活動が停滞しつつあり、耕作放棄地も増加の傾向にあります。そこで、本市の山村振興指定地区及び隣接する地域の一部を含めた、西北部中山問地域の振興と活性化が地域住民自らの手で行えるよう、集落での話し合いを通じて、地域の特色、資源、人材等を有効に活用した地域の総意に基づいた集落活性化ビジョンを策定するため調査事業を行うものであります。  次に、国際交流の推進計画についてでありますが、まず友好都市であります中国鉄嶺市との交流では、第6次技術研修生の受け入れ、スポーツ交流団の受け入れ、友好訪問団の受け入れ、第4次市民訪中団の派遣等を計画しております。特に本年度は友好都市締結5周年という節目の年となりますので、記念的な事業として進めてまいりたいと考えております。  さらに、栃木県で受け入れを決定した日独スポーツ少年団同時交流を本市が受け入れをして、青少年の健全育成と国際交流を進めてまいります。また、英語圏都市との交流につきましては、引き続き調査研究を進めるとともに、鹿沼市国際交流協会が計画をしております市内在住の外国人との交流や市民のための国際理解講座、語学教室、交流イベントなどを支援して、市民レベルの国際交流を推進する考えであります。  次に、9番、寄川議員の生涯学習の推進についてのうち、生涯学習センターについてお答えいたします。  いわゆる生涯学習振興法に基づき、近い将来、県は地域生涯学習振興基本構想を策定し、生涯学習を重点的に推進する特定地域を指定することになりますが、この指定を受けることで、本市の生涯学習を一層進展させることができると考えております。その特定地区指定は、おおむね1万平米の範囲において、公共機関や民間機関によって多様な学習機会が提供できることが条件となっており、その条件を満たすためには、生涯学習関連施設が一定地域内に集積することが必要となってまいります。そのため、既に図書館、美術館など、生涯学習関連施設がある程度集積している文化ゾーン内に、5番、倭文議員にお答えしたとおり、生涯学習拠点施設を整備することによって、特定地区指定の条件を整えてまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 昼食のため暫時休憩いたします。  (午前11時49分) ○議長(宇佐美吉男君) 休憩前に引き続き再開いたします。  (午後 1時07分) ○議長(宇佐美吉男君) 引き続き当局の答弁を求めます。  教育長、佐藤君。 ○教育長(佐藤太袈夫君) 9番、寄川議員の生涯学習の推進についての質問にお答えします。  本市における生涯学習の推進につきましては、宇都宮大学生涯学習教育研究センターの瀬沼副センター長を初め、研究者や行政関係者などから、市民主体の生涯学習都市づくりとして注目され、高い評価を得ております。このような高い評価は、意欲的で活発な市民活動があってこそ得られるものでありますが、同時に市民を主役とする本市の生涯学習推進行政施策・事業の成果でもあります。平成8年度から市民が行うグリーン・ライフ・カレッジ事業は、主体的で活発な市民活動を集大成する画期的な事業でありますので、行政としてもその発展を積極的に支援してまいりたいと考えております。  さて、全庁的な支援体制についてでありますが、グリーン・ライフ・カレッジについては、平成8年度予算に支援のための措置をしており、今後は生涯学習推進企画・運営委員によって計画が具体化されるのを待って、グリーン・ライフ推進本部や行政職員研修などを通じて理解を図るとともに、市民活動に対する助言体制の充実を図るなど、全庁的な体制で支援を行ってまいります。  次に、在宅学習支援システム等についてでありますが、これからの長寿社会や生活様式の多様化に対応して、市民の学習活動を活発化するためには、ぜひとも必要なことと認識しております。そのため鹿沼ケーブルテレビに対しても積極的なご協力を依頼しており、既に放送大学のテレビ、ラジオ両番組については放送していただけることになっております。さらに、グリーン・ライフ・カレッジ事業でもテレビ放送を活用した企画などがあると聞いております。鹿沼ケーブルテレビにさらなる積極的なご協力をお願いしてまいりたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 企画部長、大門君。 ○企画部長(大門良造君) 26番、石島議員の議案質疑にお答えいたします。  まず、地方交付税の算出基礎につきましては、普通交付税で28億5,000万円、特別交付税で3億5,000万円であります。普通交付税の増額につきましては、11番、鹿妻議員に対し答弁したとおりでありますので、ご理解をいただきたいと思います。  なお、特別交付税につきましては、前年度当初と同額を計上したものであります。また、国の地方財政計画における伸び率との違いにつきましては、地方交付税の交付基準額となる基準財政需要額及び基準財政収入額が、各地方公共団体によって増減要因があり、差異が生じるものであります。  次に、国庫支出金の減額理由についてでありますが、地方財政計画では、前年度対比2.1%程度の増加になると見込んでおります。本市におきましては、前年度対比8.8%の減となっております。ご承知のように地方財政計画は、翌年度の地方財政全体の収支見通しであり、個々の地方公共団体における事業等の取り組み方により、その収支の状況を異にするものであります。本市の平成8年度につきましては、津田小学校校舎増築事業、板荷中学校校舎改築事業、南押原中学校屋内運動場新築事業の事業完成による国庫負担金の減額、及びし尿処理施設建設事業の事業費の減に伴う国庫補助金の減額などにより、国庫支出金が減となったものであります。  次に、文化ゾーン整備事業費についてでありますが、まず土地購入費の算出基礎につきましては、取得予定の全体面積約1.8ヘクタールのうち6,354平方メートルを、1平方メートル当たり8万4,609円、総額5億3,763万5,000円で取得するものであります。  次に、従業員の失業対策につきましては、テイセンサンライズの親会社である帝国繊維株式会社からテイセンサンライズ労働組合協議会との協議に基づき、会社の経営責任において、雇用先の確保、あっせんに万全を期す旨の報告がなされております。市といたしましても、雇用の確保について万全を期すよう強く要請したところであります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 総務部長、阿久津君。 ○総務部長(阿久津亘宏君) 26番、石島議員の平成8年度鹿沼市一般会計予算についての質疑のうち、防災対策推進費の算出基礎についてお答えいたします。  昨年1月の阪神・淡路大震災以後、本市の地域防災計画につきましても見直し作業を進めておりますが、計画策定の基礎となる本市の自然的、社会的諸条件を防災という視点で、科学的、総合的に把握する防災アセスメントを本市はまだ実施しておりません。より一層充実した計画を策定するためには、防災アセスメントを専門機関に委託して行う必要があり、そのための費用として600万円を計上いたしました。また、本市防災行政無線の充実を図るため、非常用電源装置1基の購入費として100万円、移動無線局、すなわち車に搭載する無線機を3局増設して、11局とするための費用88万5,000円、地域防災計画書の作成に80万円、自主防災会設立のための補助金20万円、乾パン1,600食等、災害用備蓄品購入の費用として18万円、防災センター及び防災資材の維持点検の費用として26万7,000円を計上したものであります。  次に、9番、寄川議員の各種委員会委員等の選任についての質問にお答えいたします。  各種委員会の委員の選出に当たっては、充て職及び各種団体の代表者などによるものがあり、一部において重複することがあります。また、各団体からご推薦をいただく委員については、組織内の人材をできる限り活用していただくようお願いしているところであります。さらに、幅広く選任するため、今年度発足しました情報公開懇談会の委員選出に当たりましては公募方式を取り入れ、応募された9名の市民より5名の方を委員として委嘱し、積極的にご発言をいただいております。今後活動状況を参考にして、公募方式を弾力的に行うよう、各部局に周知してまいりたいと考えております。  次に、個人のプライバシー保護については、市より選任または任命された委員は、非常勤特別職として、地方公務員法第34条に定める、職務上知り得た秘密を守る義務を負うものであります。したがいまして、研修会などあらゆる機会を通して、職務を遂行する上での秘密保持の徹底を図ってまいりたいと思います。  次に、女性の選任についてでありますが、本市ではすべての委員会に女性の参加ができるよう配慮しております。2月末現在で129名の女性委員が選ばれ、平成6年度に比べ28名の増員となっております。女性は教育や福祉、消費生活分野に関心が高いことから、広聴委員会、学校給食共同調理場運営委員会、心身障害児就学指導委員会、消費生活市民会議、図書館協議会などでの比重が高くなっており、その比率はおおむね40%から50%になっております。今後審議内容等により、女性の特性を生かせる委員会委員については、女性の人材登録なども検討し、柔軟に取り組んでいきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 福祉部長、篠原君。 ○福祉部長(篠原好彦君) 26番、石島議員の議案第1号に関する質疑にお答えをいたします。  高齢者福祉費のうち老人福祉センター建設事業費9,229万6,000円につきましては、老人福祉センター建設用地として1万2,470平方メートルの用地を購入するものであります。 ○市民環境部長(岡田実君) 26番、石島議員の議案第2号平成8年度鹿沼市国民健康保険特別会計予算のうち、お口の人間ドック検診事業の算出基礎についての質疑にお答えいたします。  人間ドック検診事業費245万円の算出基礎についてでありますが、歯のかみ合わせの検査、及び歯槽膿漏検査のための機器購入費100万円、受診者への補助、1人につき2万4,000円、50人分で120万円、その他PR用パンフレット印刷代などの経費となっております。なお、事業の内容につきましては、19番、芳田議員の質疑にお答えをしたとおりでありますが、長寿社会を迎えた今日、生涯を通じて健康を維持していくためには、歯の健康づくりが重要な課題となってきており、その対策の一環として、厚生省では8020運動を提唱しております。そのため歯周疾患を自覚し始める弱年齢層から早期予防対策が必要であるとの認識に立ち実施するものであります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 当局の答弁は終わりました。  当局の答弁に対して再質問はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(宇佐美吉男君) 別段再質問はないようですので、引き続き発言を許します。  23番、田中君。 ○23番(田中洋一郎君) まず、今年度で退職をされます議会事務局長の篠原光美さん、そして総務部参事契約室長の吉沢章吉さんの、長い間のご労苦に対して心から感謝と敬意を申し上げます。  さて、今議会に市長は施政方針を示され、市政の大綱を説明され、第4次総合計画が初年度として積極的に推進する決意を明らかにしながら、ますます複雑化する社会を、市民との共通理解を得ながら解決していかなければならないということを言われているところであります。地域間競争の時代の中で、それぞれの特性を生かした魅力ある地域の創造が求められ、それらを果たす市民の役割は、大変重要になるわけであります。まちはそこに住む一人一人が主役となって、つくっていくものであるということでありました。本市におきましても市民の皆さんの英知と創造力を結集して、市民と行政との共同作業として新しいまちづくりを進めていかなければならないというふうにまとめ上げられております。非常に積極的な予算編成に当たりましても、私ども大変感謝を申し上げるところであります。どうか風景のある住みよいまちづくりのためにお力添えをお願いをするところであります。  それでは、質問に入りますけれども、まず鹿沼の祭りごとに関しての問題でありますが、お手元に「付け祭」の歌詞があろうかと思いますが、これも鹿沼市が主催して、去る2月25日に鹿沼市民文化センターで、「BS歌謡塾あなたが一番」という番組の収録がなされた際に、司会者でありました井、上順さんが、鹿沼のすばらしい歌ができたということで紹介しております。これを3月9日、あさってのNHKの衛生放送第2テレビで午後零時15分から1時半まで放送することになっております。この中で、この間収録したこの「付け祭」の歌が広瀬信悟さん、この歌謡塾の出身者で、今プロ歌手としてデビューをした方であります。非常に迫力のある鹿沼のお祭りを歌い上げた、とてもいい歌であります。お手元の歌詞を読んでいただくとわかりまずけれども、付け祭とは、ご存じでしょうけれども、主たるお祭りは、おみこしの巡行であります。それをさらに賑やかにするために屋台を引き回し、おはやしを入れてやるのが付け祭というふうに昔から言っております。それをここにうたい上げています。ただ残念なのは、鹿沼という文字が出てこないということです。今宮神社がわき返るとか、人波とかということになるのですけれども、これが鹿沼の歌として広く放映されることによっての鹿沼市の非常な宣伝効果があるのではないだろうか。このことにっきまして市長がどういうふうに考え、どういうふうに今まで進めてこられたのかをご質問をするわけであります。どうかその点、よろしくお願い申し上げたいと思います。  次に、栃木県農業試験場の鹿沼分場についてでありますが、これはご承知かと思いますが、磯町にあります。先ごろ千趣会に手放した、あそこの隣接地であります。2万9,202平米、約3町歩の土地であります。今は草ぼうぼうで、もう四、五年管理をしていない、ぶざまな敷地になっておるわけであります。過日そこに長い間勤めておりました北赤塚在住の高島さんという方から連絡がありました。私にあそこを管理してくれというふうに県の人に言われたのだけれども、3町歩もの草っ畑を70歳過ぎた私にやれるわけがないということで、地元と.しても、あれを有効に活用するための配慮をお願いしたいのだというふうなことを相談されました。橋本議員とも相談して、ぜひできることなら、借りてもいいし、将来買ってもいい、あそこを、小学校の隣接地でもある大変立派な土地でありますので、どうか当局の誠意ある県との折衝をお願いをしたいと思うわけであります。  県は、あれを何とか引き継いでやりたいという方向で、川津部長にも連絡があったそうですけれども、ところが今申し上げましたように荒れっ放しでどうにもならないというのが現状でありますので、どうかその辺、再度詰めに入っていただくようにお願いを申し上げたいと思います。  次に、楡木小学校の校舎等の整備についてでありますが、平成7年度に耐震力とか耐力度とかの調査をいたしました。それで、いよいよ大規模改築か、もしくはすべて取り壊して改築するのかというようなところになっておるようでありますが、細かい資料を以前に見せていただいて、どこかへ持ってきたわけなのですけれども、とりあえずどのように改築をするのか、その辺をお聞かせをいただきたいと思うわけであります。  あわせて、プールにつきましても、プレハブプールということで大変傷んできておりますので、その辺についてもご答弁をお願いしたいと思います。  それでは、楡木小学校の校舎の現況について、調べた範囲を申し上げたいと思いますが、まず外壁のコンクリートが欠け落ちて、鉄筋がむき出しになっているところが多数あるわけであります。外壁にミリ幅単位のひび割れが非常に多くあるということ。廊下と校舎のつなぎ目にひびが入っている。廊下、特別教室等、雨漏りするところが何か所もある。アルミ窓枠のところがら雨漏りするところが何か所もある。廊下や教室の壁にひび割れや雨漏りのしみの跡がある。廊下のモルタルの床面がはがれている。教室の木の床板が沈む。蛍光灯の器具が老朽化している。電気配線関係が老朽化している。水道、トイレ、排水、浄化槽関係の施設が老朽化していて、トイレの臭気が非常に強い。照明が暗くて、校舎内が何となく勉強しづらい。通路の天井がとても低い。教室のサイズですが奥行きが浅くなっていて、何となく狭い感じがする。オープンスペース、広間、食堂等がなく、小集会、低中高学年ブロックの集会ができない。こういうふうに何点かあるわけであります。十分お含みおきの上、考え方を明らかにお示しいただきたいと思います。  続いて、総合体育館の基本設計についてでありますが、先ごろ特別委員会から報告があったのももちろん考えながら、また参考にしながら設計に入ったかと思いますけれども、この問題につきましては、多くの、議員から今回も取り上げられました。その答弁を聞いたわけですけれども、委員会といたしまして、50周年記念の事業として、ほかの市町村に誇れるような体育館をつくってほしいということが念頭にあったわけであります。気軽に機能的に充実した施設であり、公式競技が可能な施設を建設ということで、土地利用の問題につきましては、用地の買収を行って、周辺道路との整合性を考えていかなければならない。これらについては十分考えた上でのことになっているかと思いますが、問題は建物の配置でありますけれども、メーンアリーナはなるべく西側の方にくっつけて建てた方がいいのではなかろうかというような提言があったわけであります。それが逆になっているということ。緑の空間との整合性を図るという意味から、手前の遺跡を緑の空間として残して、散策をしながら一般の市民は奥の体育館に行けるというふうな配置の方がいいのではなかろうか。また、駐車場は大きな大会が予想されるので、1,000台は必要だろうというのに500台ということになっておるようであります。その点も十分考えて、最後の設計に当たっていただければありがたいということであります。  施設の内容でありますけれども、細かに述べられておりませんでしたが、空調とか換気等に関して、鹿沼市の置かれた気象条件というものを十分調査しながら、遮光の問題、これらも、卓球とかバドミントンには大変必要なことでありますので、その辺を参酌をしながら、この基本設計を再度見直す必要があるかというふうに考えますので、当局の答弁を求めたいと思います。  以上で私の質問を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 当局の答弁を求めます。  市長、福田君。 ○市長(福田 武君) 23番、田中議員の鹿沼の祭り歌「付け祭」についての質問にお答えします。  NHKのこの番組は、全国から公募による参加をいただいて、歌唱力や将来性などを審査しながら、魅力ある歌手を発掘していく番組であります。当日は盛況のうちに番組収録が行われましたが、番組の中で鹿沼市をPRするコーナーがあり、地元歌が発表されました。題名は「付け祭」と言い、会場でも観客の好評を博したところであります。この歌につきましては、将来この歌がレコード化され発売されれば、利用できるのでありますけれども、現状では著作権法との問題もありますから、そのまま使うわけにはいかないという状況にあります。今後、市のイベント等で活用していくための方法については、NHKと十分協議してまいりたいと考えております。  次に、栃木県農業試験場鹿沼分場用地についての質問にお答えします。この用地は、果樹類の新品種育成、増殖、新規作物の栽培研究等に使用して、地元に住んでいる県職員のOBの方が日常の管理を行っておりまして、必要に応じて、本場から職員を派遣し、試験等を行っているとのことであります。栃木県では、県の農業試験場の再編整備計画について検討中とのことでありまずけれども、鹿沼分場用地が今後どのような土地利用になるかは、現在決定されておりません。それで、再編の整備計画の推移を見た上で働きかけをしたいと、こう思っております。  次に、総合体育館基本設計についての質問にお答えします。特別委員会の議会報告が昨年の6月20日に行われましたが、その報告内容について建設基本方針との調整を図るべく、建設室に指示して、報告された総論部分、また各論部分について検討を加えてまいりました。特に各論部分につきましては、具体的な報告提言となっておりますので、その内容をできるだけ尊重し、建設室を中心に都市整備課、用地課、体育課等、関係部局の連携を図り、基本設計に向けて整理を進めてまいりました。  まず、土地利用については有効な土地利用を考え、一つの面として利用できるよう用地買収を行い、また周辺道路との接合を考えた地形で利用を図ることとしておりますが、県から借用した土地は一部不整形であり、有効な土地利用の面からも一部買収して、周辺との調和と現存する緑を生かして、体育館と公園施設が相互に機能できるようにしております。また、土地の高低差の問題、緑の空間形成、雨水有効利用と排水関係については、土地の高低差を利用して、わかりやすい配置計画を進め、造成工事の軽減を図ること。また、現存の自然の森を大切に保存し、公園整備、外構整備において積極的に植樹を行い、緑あふれた公園をつくること。さらに、雨水排水については修景池への貯水機能として活用し、汚水については既存の処理施設を利相することとしております。  次に、建物の配置につきましては、土地の条件を考慮し、緑の空間との整合性を図ることとし、駐車場につきましては全体の土地利用と施設配置の上から十分検討した結果、平成10年オープンまでに550台の確保をしたものであります。  次に、施設の内容についてでありますが、報告の17項目については、利用者本位の考えに立った内容となっておりまして、市の建設方針とほぼ同じであり、十分基本設計に取り入れております。なお、温水プールの併設につきましては、将来的に検討してまいる考えであります。  以上で答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 教育次長、高山君。 ○教育次長(高山 勇君) 23番、田中議員の楡木小学校校舎等の整備についての質問にお答えします。  校舎の諸診断の結果についてでありますが、まず耐力度調査につきましては、建物の老朽化、経年劣化、損傷等について調査を行いましたが、文部省の基準を超えており、安全であるとの結果を得ております。  次に、耐震診断調査につきましては、平家建て教室棟については耐震基準値を上回っており、問題はありませんでしたが、2階建て管理棟の1階及び3階建て教室棟の1、2階のそれぞれ、桁行き方向において耐震基準値を下回る結果が出ております。しかし、補強工事によって耐震基準値を確保できることが確認をされております。  次に、今後の方策についてでありますが、今回調査で得た結果を文部省に提出し、耐震上安全か否かの判定及び判断が示されることとなりますので、その結果により方向の決定をする考えであります。  次に、プールについての質問ですが、楡木小学校のプールは昭和49年に設置され、22年が経過をしております。この間、数回にわたり防水シート、プールサイド、その他附帯設備の改修等を実施し、機能の維持を図っており、当面は現在の施設を活用していきたいと考えております。  以上で答弁を終わります。 ○議長(宇佐美吉男君) 当局の答弁は終わりました。  当局の答弁に対して再質問はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(宇佐美吉男君) 別段再質問はないようですので、以上で議案に対する質疑並びに市政一般質問を終結いたします。  続いて、日程第2、議案等の委員会付託を行います。  お諮りいたします。議案第1号から議案第27号まで、並びに陳情第1号については、お手元に配付してあります議案付託表並びに請願・陳情文書表のとおり所管の常任委員会に付託いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。
     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(宇佐美吉男君) ご異議なしと認めます。  したがって、そのように決定いたしました。  続いて、日程第3、議員案第2号についてを議題といたします。  お諮りいたします。本件については、提案理由の説明、質疑、委員会付託、討論を省略し、直ちに採決いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(宇佐美吉男君) ご異議なしと認めます。  したがって、直ちに採決いたします。  お諮りいたします。議員案第2号については原案どおり決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(宇佐美吉男君) ご異議なしと認めます。  したがって、議員案第2号については原案どおり決しました。  以上で本日の日程は全部終了いたしました。  お諮りいたします。明8日及び11日を議事整理のため、12日及び13日を常任委員会の審査のため、14日を議事整理のため、それぞれ休会いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(宇佐美吉男君) ご異議なしと認めます。  したがって、そのように決定いたしました。  なお、15日は定刻から本会議を開きます。  本日はこれで散会いたします。  (午後1時52分)...